ラウンド11での選手の評価
タイムトライアルの平均タイム、獲得賞金額、平均獲得賞金額の3つをタイム値に変換し、選手の平均タイムとの差をタイム補正値として算出しました。
ラウンド11出場選手のタイムとタイム補正値を計算し、前日時点の実力をランキング化しています。
このランキングとレース結果がどの程度相関関係や、有効なデータを見つけるために、レース展開を検証してみます。
1Rの結果
車番 | 並び | 名前 | 実力ランク | 初回 | ランク順 | 結果 |
1 | 2 | 東矢昇太 | 5 | 2 | 2 | |
2 | 5 | 藤井昭吾 | 3 | 1 | 1 | |
3 | 3 | 佐野多喜男 | 25 | 5 | 3 | |
4 | 4 | 吉田裕全 | 21 | 3 | 4 | |
5 | 1 | 松丸裕紀 | 31 | 6 | 6 | |
6 | 6 | 吉竹尚城 | 23 | 4 | 5 |
1着、2着はランク順となりましたが、3着はランク順から外れる結果となりました。
しかし、参加選手の中のランキングでいうと、21位、23位、25位とほぼ横並びということもあり、精度はかなり良いといえます。
レースとしては、吉田裕全選手が最初に仕掛けますが、藤井昭吾選手が後ろから先行を取り、東矢昇太が追いかける展開。
2人のスピードに後続は付いていけず、吉田裕全選手を先頭に第二集団を形成。
1着2着はそのままゴール。
第二集団では、風よけのいない吉田裕全選手を、後方で待機していた佐野多喜男選手がゴール前でかわしゴール。
最初の仕掛け:吉田裕全選手(4番手)
ラスト一周の先頭:藤井昭吾選手
ラスト1周の並び:2,1,5,4,3,6
2Rの結果
車番 | 並び | 名前 | 実力ランク | 初回 | ランク順 | 結果 |
1 | 3 | 佐藤友和 | 2 | 1 | 1 | |
2 | 5 | 木村直隆 | 6 | 2 | 2 | |
3 | 6 | 河村雅章 | 16 | 4 | 失格 | |
4 | 1 | 名川豊 | 15 | 3 | 3 | |
5 | 4 | 鳥生知八 | 30 | 5 | 5 | |
6 | 2 | 飯田威文 | 33 | 6 | 4 |
2Rは1着2着3着全て、ランク順で決定しました。
木村直隆選手が先行し、残り1周まで先頭で走ります。
残り2周半から上がってきた河村雅章選手に乗って、佐藤友和選手も上がってきます。
残り1周からは佐藤友和選手がスピードに乗り、先頭でゴール。
2着3着も順位が変わることなくゴール。
最初の仕掛け:木村直隆選手(5番手)
ラスト一周の先頭:木村直隆選手
ラスト1周の並び:2,3、1,4,6、5
3Rの結果
車番 | 並び | 名前 | 実力ランク | 初回 | ランク順 | 結果 |
1 | 5 | 早坂秀悟 | 1 | 1 | 4 | |
2 | 4 | 青野将大 | 4 | 2 | 3 | |
3 | 1 | 稲垣裕之 | 18 | 3 | 1 | |
4 | 6 | 永田修一 | 24 | 5 | 6 | |
5 | 2 | 成清貴之 | 32 | 初 | 6 | 2 |
6 | 3 | 田中弘章 | 19 | 4 | 5 |
1着から3着まで、ランク順が3位、6位、2位となり、波乱となりました。
払戻金は21,480円となり、このような波乱を読めるようなデータを作りたいものです。
波乱を演出したのは、2回目出場の稲垣裕之選手と初出場の成清貴之選手になります。
初出場だとデータが無いため、タイム補正が計算できず、実際の実力と差が出てしまいます。
また、出場歴が浅い選手は250バンクへの適応できていない時のデータも反映されてしまうため、過小評価に繋がってしまいます。
田中弘章選手が最初に仕掛け、さらに残り2周で稲垣裕之選手が先頭に立ちます。
稲垣選手の先行に合わせて、成清貴之選手も2番手で最終周回。
4番手から青野将大選手が追い上げてきますが間に合わず3着。
積極的に仕掛けた稲垣選手がPIST6初の1着となりました。
最初の仕掛け:田中弘章選手(3番手)
ラスト一周の先頭:稲垣裕之選手
ラスト1周の並び:3,5,6,2,1、4
4Rの結果
車番 | 並び | 名前 | 実力ランク | 初回 | ランク順 | 結果 |
1 | 3 | 中島詩音 | 9 | 1 | 1 | |
2 | 2 | 渡邉豪大 | 10 | 初 | 2 | 3 |
3 | 5 | 穴井利久 | 13 | 3 | 4 | |
4 | 1 | 白戸淳太郎 | 22 | 4 | 5 | |
5 | 4 | 津村洸次郎 | 30 | 初 | 5 | 2 |
6 | 6 | 花田将司 | 34 | 初 | 6 | 6 |
4Rはランク順よりも並びで決まったレースとなりました。
並びを係数化して、実力と並びを踏まえたレース予想ができると良いですね。
6番手から花田将司選手が先頭を狙って仕掛けますが、それに渡邉豪大選手が合わせ、先頭を奪取。
大外から中島詩音選手と、その後ろの津村洸次郎選手がスピードを上げてきます。
最終周回でもスピードを保ち、中島詩音選手、津村洸次郎選手の順でゴール。
3着は最後に力尽きた渡邉豪大選手となりました。
最初の仕掛け:渡邉豪大選手(2番手)
ラスト一周の先頭:渡邉豪大選手
ラスト1周の並び:2,1,3,5,6,4
5Rの結果
車番 | 並び | 名前 | 実力ランク | 初回 | ランク順 | 結果 |
1 | 1 | 原田亮太 | 7 | 1 | 1 | |
2 | 3 | 小島歩 | 12 | 初 | 2 | 3 |
3 | 2 | 大森慶一 | 14 | 3 | 2 | |
4 | 6 | 大矢将大 | 20 | 4 | 6 | |
5 | 4 | 安東宏高 | 28 | 5 | 4 | |
6 | 5 | 時松正 | 35 | 6 | 5 |
5Rは6名の選手が一度も並びが変わらずゴールしたレースとなり、単調なレースとなりました。
レース中盤で、スピードのある選手が先行していると、並び順で決まりやすい傾向にあるのかもしれません。
このレースはほぼ展開が無く、実力で勝る原田亮太選手が先行してじわじわとスピードを上げていくと、後方の選手は付いていくので精いっぱい。
前方にいる選手は仕掛ける必要はありませんでしたが、後方の選手はスピードが出る前に仕掛ける姿勢が必要なレースでした。
最初の仕掛け:原田亮太選手(1番手)
ラスト一周の先頭:渡邉豪大選手
ラスト1周の並び:1,3,2,5,6,4
6Rの結果
車番 | 並び | 名前 | 実力ランク | 初回 | ランク順 | 結果 |
1 | 1 | 今藤康裕 | 8 | 1 | 2 | |
2 | 5 | 渡邉雅也 | 11 | 2 | 3 | |
3 | 2 | 渡辺正光 | 17 | 3 | 1 | |
4 | 6 | 渡邉直弥 | 26 | 初 | 4 | 6 |
5 | 3 | 坂本亮馬 | 27 | 5 | 4 | |
6 | 4 | 宇根秀俊 | 36 | 6 | 5 |
6Rは、渡辺正光選手が5番手から4人を捲ってゴール。
予想以上の実力とPIST6の適性を見せつけました。
2着3着はランク順での決着となりました。
最初に仕掛けたのは、6番手から渡邉直弥選手。
渡邉直弥選手に乗るようにスピードを上げ、次に先行したのは渡邉雅也選手。
その後、最後方から坂本亮馬選手が2番手にまで押し上げ、最終周回。
前方の選手に疲れが見え、スピードが落ちていくなか、外から今藤康裕選手、さらに大外から渡辺正光選手が上位をうかがい、スピードに乗ってゴール。
渡辺正光選手が1着、今藤康裕選手が2着、渡邉雅也選手が3着となりました。
最初の仕掛け:渡邉直弥選手(6番手)
ラスト一周の先頭:渡邉豪大選手
ラスト1周の並び:2,4,5,1,3,6
タイム補正値の使い方
タイム補正値は、レースの予想にそれなりに有効そうです。
しかし、並び順のほうが予想に重要であったり、初回参加選手や参加回数が少ない選手にはあまり有効ではなく、データを信じすぎるのは禁物です。
また、タイム補正値は賞金額を元に算出しているので、4着から6着は同等の評価となり、下位選手のデータが少しブレてしまいそうです。
レース展開
今回検証した6レースの結果を見ると、残り1周で先頭を取っていると3着までには入っています。
また、残り1周で前目にいる選手が3着までに入っている傾向にあり、そこまでに前目のポジションを取れるか、取りきる力があるかというところが、レースの予想に最も重要と言えるでしょう。